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利益を出すために、大量仕入れで仕入値を下げようとして、計画通りにいかなかった場合のリスクについて解説しています。

「なんとか利益を増やしたくて、仕入値を下げる方法はないか、、」と考えていました

日頃から、仕入れ値が高くて、なかなか利益が出ないでいました。
仕入れ値の他にも、人件費や運送費などがかかるので、もう少しどこかで経費が安くなればいいのになと考えていました。

そんな時に、たくさん仕入れることで、仕入れ値を下げてくれるとメーカーさんから情報をいただきました。
そこで、最初に仕入れ値はかかりますが、たくさん仕入れることで仕入値を下げ、利益を増やそうと思い実践することにしました。

通常 1個 仕入れると、5,000円で仕入れられる商品でした。売り値は10,000円でしたので、1個売れば5,000円の利益が出ることになります。
売り値 10,000円 - 仕入れ 5,000円 = 利益 5,000円

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この商品を、一度に100個仕入れれば、1個あたりの仕入れ単価を3,000円にしてくれるのです。

つまり、
売り値 10,000円 - 仕入れ 3,000円 = 利益 7,000円
という計算になるので、これが100個ですから、
700,000円の利益になるはず!

そう思って、頑張って 100個分の仕入れ 300,000円をかけて仕入れを行いました。

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実際に販売してどうなったかというと

たくさん仕入れたので、今度は販売を行いました。よーし売るぞと意気揚々と販売を開始したのですが、最初は売れていたのですが、思ったより伸びなくて、結局60個しか売れませんでした。

この時点での利益は、
利益 7,000円 × 60個なので = 利益の合計は 420,000円です。

ここから仕入れにかかった金額を引くと、
利益の合計 420,000円 - 仕入れ 300,000円 = 利益 120,000円です。

60個販売したので、1個あたりの利益は、
利益 120,000円 ÷ 60個なので = 1個あたりの利益は 2,000円にしかなっていません。

最初の計算では、1個あたりの利益は 7,000円になるはずだったのに、2,000円になってしまっています。
最初の計算通り、1個あたり7,000円の利益にするには、残りの40個を売らなければならないのです。
残りの40個を売り切った時に7,000円になるのです。
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計算通りに行くのは、すべてが売れた場合のみのことで、売れ残ってしまった場合は仕入れ値が下がったことにはならないのです

残ってしまった40個は在庫になります。

この在庫を保管するには、保管場所が必要になります。熱や湿気などから守るために光熱費もかかります。在庫となった商品を管理する人の人件費などもかかってきます。

売れている内は在庫は資産ですが、売れなくなってしまった在庫は不良在庫となり、廃棄することになると、最終的には負債になってしまうのです。

今回は単純な例で解説しましたが、実際の現場では仕入れは何回も行われますし、その度に仕入れ単価が変わる場合もあります。いくらで仕入れた在庫がいくつ売れて、いくつ残っているのかなどの情報整理は、手作業では限界があります。
最初の内はエクセルなどで管理していても、計算式が複雑になり、よくわからなくなってくるケースが多いのです。

在庫管理システムで簡単に在庫の状況を把握しよう

そういった場合は在庫管理システムの導入を検討するとよいでしょう。10,000円前後の安価なものから、何十万、何百万という高額なシステムまであります。システムというのは人件費、家賃と並ぶ固定費です。身の丈に合ったシステムを選定しないと、固定費として重くのしかかることになります。

とはいえ在庫の把握は、発注から始まり、入荷や出荷などを繰り返すので、手作業では一筋縄ではいきません。売り上げに見合ったシステムを導入することで、作業を効率化することができます。

在庫管理システムなどで管理をしながら、今現在の在庫状況がどうなっているのかを把握し、過剰在庫や不良在庫を出さないようにしていきましょう。

(記:ミウラ)

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