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在庫回転期間(月数・日数)の基本は商品単品ごとにチェック

在庫回転期間は、在庫管理においてはとてもポピュラーな指標です。在庫のあるビジネスでは必ずチェックするようにしましょう。自社の在庫回転期間を知ることで、業界の標準と比べたり、年度ごとの比較や、月ごとの比較でも検討ができるようになります。

在庫回転期間は月数で計算する場合と、日数で計算する場合があります。
以下の様に計算します。
在庫回転期間(月数)= 平均在庫金額 ÷ 年間出荷金額 × 12
在庫回転期間(日数)= 平均在庫金額 ÷ 年間出荷金額 × 365

在庫回転期間は、一般的には少ない方が良い指標だと言われています。在庫が回転する際にかかる月数または日数ですので、入荷したものはすぐに出荷していれば良好ということです。

ですがこの在庫回転期間はビジネスの様々なシーンに影響されますので注意が必要です。
例えば、在庫回転期間の数値が小さく、良い数字に見えても、在庫の欠品が多くて顧客に迷惑をかけているかもしれません。
また、在庫回転期間の数値が大きくて、よくない数字に見えても、大量出荷の予定があり、準備として大量入荷しているかもしれません。
この数値は必ずビジネスとセットでチェックしていきましょう。

全社で見る場合にはあくまで傾向を把握する程度にしましょう。実際の管理では、単品の商品ごとに使用するのが一般的な管理方法です。
商品ごとの差異がないようでしたら、商品カテゴリごとや、部門ごとにチェックしてもよいと思います。
在庫回転期間の基本は、常に数値を小さくしていくことを目標にします。

以下に帝国データバンクの棚卸資産 回転期間を示します。
この表の数値は月数ですので、「2.5」とあれば、2ヶ月半を意味します。

図:棚卸資産回転日数(月数)
参考:帝国データバンク 全国企業財務諸表分析統計(第54版) 2011年11月発刊
http://www.tdb-di.com/tdbreport/pdf/leaf_114.pdf
tdb_zaikokaiten

もうひとつデータを示します。
EDIUNETというサイトに東京証券取引所のデータを取りまとめてくれている方がおりました。
こちらは日数で計算されています。

図:棚卸資産回転日数(日数)
参考:EDIUNET 業種平均ランキング 2014-01-28更新
http://industry.ediunet.jp/choice/533/
ediunet

倉庫業に着目すると、帝国データバンクの2011年のデータでは約10日前後で、EDIUNETの2014年のデータでは約1~2日であることがわかります。

在庫回転率でより柔軟な計算式を理解する

在庫回転期間と共によく使われる指標に、「在庫回転率」があります。
在庫回転期間の裏返しの数値と言えます。

以下のように計算します。
在庫回転率 = 出荷金額 ÷ 在庫金額

回転率は、より回転した方が良いので、在庫回転率の数値は大きい方がよいということになります。
率が良い = より回転している

在庫回転期間を、在庫回転率を使って計算する場合には以下のように計算することができます。
在庫回転期間は先ほど述べたように、小さい方がよい数値となります。
在庫回転期間(月数)= 12 ÷ 在庫回転率

在庫の金額を出荷の金額と照らし合わせることで、在庫回転期間や在庫回転率がわかりますので、いつでもチェックできるように集計しておくことが肝要になります。

(記:ミウラ)

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